楽天星野仙一監督(64)が18日、鬼門の交流戦対策としてスコアラー改革を訴えた。昨季は4月に9勝6敗の貯金3と好スタートを切ったが、5月後半からの交流戦は9勝13敗2分けの借金4。序盤の勢いを失った。最終的には借金5の5位。交流戦の負け越しと、シーズンの負け越しがほぼ一致する。過去7年間でも交流戦を勝ち越した年は2回だけ。監督は「原因をいろいろ考えた。うちはスコアラーが少ないんだ」と結論づけた。

 普段は対戦しないセ・リーグが相手となれば、データを収集、分析するスコアラーの役割がさらに増す。楽天は昨季、スコアラー4人(チーム付き2人、先乗り2人)で臨んだが、パ6球団で最少だった。「人件費があるからな」と、監督も簡単に増員できないことは承知。そこで「スカウトにセの試合を見てもらえばいい」と代案を掲げた。

 昼は高校や大学の試合をチェックし、夜はセのナイターの分析も可能かもしれない。監督は「人がいないなら、いる人みんなで1つの勝利を拾いにいかないといけない」と強調した。【古川真弥】