失敗できないドラフトに向け、DeNA高田繁GM(67)が韓国に乗り込む。大阪桐蔭・藤浪晋太郎(3年)、花巻東(岩手)・大谷翔平投手(3年)ら高校日本代表が出場する18U世界野球選手権を視察。第2ラウンドに合わせ、9月4日に現地入りし、自らの目でドラ1指名選手を見極める。

 今秋のドラフトでは補強の最重要課題である即戦力投手を上位指名する方針で、亜大・東浜、藤浪、大谷を中心にリストアップしている。「3人は即戦力として同じレベル。大谷、藤浪はまだ直接見ていないから、自分で見てスカウト全体で判断をしたい」と目的を説明した。

 昨季は支配下指名9人中4人が高校生投手だったが、いずれも1軍登板なし。ここまで先発陣の防御率が4・22と立て直しが急務なだけに、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。高田GMは「結果よりも、実力、精神面や伸びしろも見ないといけないから」と話した。