ニュー和田内閣に猛ゲキや!!

 阪神中村勝広GM(63)が7日、来季のコーチ陣に“要望”を出した。宝塚市内で新スタッフについて「まあ…。訓示する材料がなくなるから(ここで言うのは)やめとくわ。まあ、2度とね、今年のような愚を繰り返してはいけない。そういう自覚を持って臨んでほしい」と、厳しい言葉で奮起を促した。

 今季、新任だった有田ヘッドコーチは12年ぶりの現場復帰で、実戦勘が戻らず、めまぐるしく動く試合展開に対応できなかった。1、2軍の意思疎通もうまくいかず、昇格した旬の選手が起用されないまま、2軍降格するケースも見られた。首脳陣のドタバタ劇が日々の戦いにも影響。そんな経緯があるからこそ、GMも強く警鐘を鳴らした。

 前日6日にはイチローを育てた河村健一郎氏(64)の2軍打撃コーチ招聘(しょうへい)が判明。新たなコーチ陣が初めて顔をそろえるのはシーズン後の秋季練習になる。首脳陣全員がチーム方針を共有することが何よりも大切だ。同GMは「秋季キャンプ中は、予定がない限り、向こう(安芸)にいるつもり。コーチ陣がどう指導するか、つぶさに見たいし、個人の力量も含めた全体的なチェックになる」とも。来季、チーム再建を図る上で土台となる今秋キャンプに同行する意気込み。コーチ陣に目を光らせ、若手の力量もチェックする。首脳陣を叱咤(しった)激励しながら、同GMが和田阪神を陣頭指揮する。