侍ジャパンに選出されている日本ハム斎藤佑樹投手(24)が、キューバとの強化試合2試合を登板回避する可能性があることが14日、分かった。練習初日のこの日はキャッチボールを行ったが、ブルペン入りせずに軽めのメニューで調整。「いろいろなメンバーとできて、良かった」と多くを語らなかったが、周囲の関係者の話を総合すると、右肩痛などのコンディション不良のもようだ。

 そうそうたる顔ぶれの中に身を投じた佑ちゃんが、アクシデントに見舞われている可能性が出てきた。12日まで参加していた秋季キャンプ(沖縄・国頭村)でも、ランニングメニューなどのフィジカルトレーニングが中心。投球練習をすることはなかった。「疲れはないです。めちゃくちゃ激しいトレーニングをしたわけではないので」と、良好なコンディションを強調していたが、ブルペン入りしないのには、訳があったものとみられる。

 日本ハムでは、最優秀防御率のタイトルを獲得した吉川も、左肘痛で今月9日に精密検査を受け、左肘内側側幅靱帯(じんたい)の炎症と診断された。炎症が治まるまでのドクターストップが出ている。斎藤はキャッチボールを行っていることから、重症ではなさそうだが、「ジャパンは技術が横に広がっていく場。特に斎藤にとっては、レベルアップのきっかけになるはず」と送り出した栗山監督にとっても、心配の種になりそう。今後も代表には同行するが、マウンドでその勇姿を見られることはないかもしれない。