ロッテにジョニー再来!?

 秋季鴨川キャンプに13日、ベネズエラ出身のジョニー・セリツ外野手(27=BC福井)がテスト生として参加した。3カ国語を操る陽気な“新外国人”は、特技を野球ではなく?

 語学と言い切り「ニホンゴ、トキドキ、メッチャワカル!」と独特な言い回しでチームに溶け込んだ。

 米ではホワイトソックス1Aでプレー。今年はBC福井で打率3割3分3厘をマークした左の広角打者だ。初日からフリー打撃で汗を流し「センター、レフト。パワーデ、ライト。ゼンブ、オッケー」と逆方向中心の堅実な打撃をアピール。週末は紅白戦に出場予定で、伊東監督は「ゲーム形式で見るのが一番手っ取り早い。枠も余裕あるしね」と期待をかける。

 ロッテのジョニーと言えば、ジョニー黒木こと黒木知宏氏(現・日本ハム投手コーチ)。「魂のエース」として愛された名投手だ。こちらのジョニーは「オ~、シラナーイ」と初耳のようだったが、すぐさま「オナジ、ナマエ。イイネ!」とニッコリ。親指を立て、2代目襲名へノリノリ?

 だ。

 今キャンプには外国人3人、日本人3人の計6選手がテスト生として参加する。林球団本部長は「可能性のない選手はテスト自体お断り。もちろん(契約の)可能性はある」と話した。神戸、富山、福井と独立リーグを転々としてきたさすらいのジョニー。最後は通訳を介して「ここでプレーするのが、僕の夢ですね」。ロッテで腰を据えることを夢見た。【鎌田良美】