<明治神宮野球大会・北海道地区代表決定戦:東農大北海道6-0道都大>◇最終日◇6日◇網走呼人

 東農大北海道(北海道学生)が道都大(札幌学生)に快勝し、4年ぶり2度目の神宮切符を手にした。1勝1敗で並び、勝ったチームが北海道代表を決める一戦。プロ注目の最速151キロ右腕、風張蓮(4年=岩手・伊保内)がドラフト前最後の公式戦で先発し、4回を散発3安打無失点に抑える好投でチームに勢いをつけ、勝利を呼び込んだ。道都大は北海道地区代表決定戦で2年連続で敗れていた相手。「去年の秋、負けて悔しくて泣いた。うれしい」と喜んだ。

 集大成を見せた。4日の第1戦、9回1失点で黒星を喫し、リベンジを誓っていた。中1日での登板だったが、継投策だったため「思いっきり飛ばしていけた。疲れもなく、体も動いていた」。当初予定されていた3イニングを超えて仕事を果たし、次期エース候補の井口和朋(3年=神奈川・武相)、今季登板全8試合無失点の玉井大翔(4年=旭川実)にバトンをつないだ。

 プロ入りへの道は整った。この秋、他の大学投手のドラフト候補が故障や不調に悩まされるなか、今季リーグ戦で5勝を挙げ、初の最優秀投手とベストナインに輝いた。着実に結果を残し、上位候補に名乗りを上げた。4年間、力をつけてきた網走の地で存在感を見せつけた。「しっかりと準備したい」。明治神宮大会(11月14日開幕)に向けて練習を続けながら、運命が決まるドラフトを待つ。【保坂果那】