<東京6大学野球:明大7-5立大>◇8日◇神宮

 首位明大が14安打を放ち、立大との打撃戦を制し先勝した。今秋ドラフト1位候補のエース野村祐輔投手(4年=広陵)は12安打5失点と苦しみながらも完投。自己最多タイの1季5勝(1敗)とし、通算29勝目をマークし、早大・斎藤佑樹(日本ハム)に次ぐ史上7人目の「30勝&300奪三振」にあと1勝とした。6奪三振で通算349奪三振とした。

 明大野村が味方の援護を受け勝ち切った。2ケタ被安打は昨秋の慶大戦以来2度目で、12安打は自己ワースト。試合中に体の開きの早さと右肘が下がっていたことに気付いたが、修正しきれなかったという。それでも「その中で勝てたのは大きい」と前向きだ。30勝の大台に王手をかけたが「まずは立教から(春に落とした)勝ち点を取る。(2回戦も)いつでも投げられるよう準備したい。神宮の借りは神宮でしか返せない。各校から勝ち点を取って終わりたい」と、勝ち点5の完全優勝を見据えた。