侍ジャパンのダルビッシュ有投手(36=パドレス)が、強化合宿開始前日となる16日、宮崎での初練習を行った。日本ハムの帽子をかぶり、木の花ドーム入り。キャッチボールでは大城卓三捕手(30=巨人)を相手に力強く投げ込んだ。戸郷翔征投手(22=巨人)へスライダーやカーブの握り、投げ方を入念に指導。練習後に取材に応じた。
ダルビッシュの主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-練習を終えて
「すごく寒かったので、動きはちょっとそこまでよくはなかったですけど、他の選手のキャッチボールが見られたりしてよかったです」
-合同練習はどういう経緯で
「僕が知る前に決まっていました(笑い)。新聞で知りました」
-戸郷と話も
「例えばツーシームであったりとか、フォークであったりとか、どういう風に投げているとか、どういう風な回転をかければ、どういう風に曲がりやすいっていうのは話していました」
-WBC使用球の適応への難しさ
「いや、もうそれはみんな絶対難しい話なので、自分たちも難しい話なので。やっぱり慣れていくしかないですし、何よりやっぱり一番大事なのは、あんまり気にしないことっていうのがすごく大事だと思います」
-代表最年長、どう引っ張っていく
「引っ張っていこうっていう気は全くなくて、やっぱりチームなので。あんまり自分、年齢っていうのはもちろん気にしてないですし、ずっとアメリカにいるので。だから、みんなで仲良く、一緒に、お互い引っ張っていくっていう方がいいのかなって思っています」
-明日から合宿開始
「自分自身に関しては、やっぱり体調をしっかり見極めて、間違った選択をしないことですね、自分の練習の。そこも大事ですし、体のケアをしっかりして、けがをしないことがすごく自分の中で大事なこと」
-巨人の選手と話した印象
「昨日夕食行って、いろいろ話したんですけど、やっぱりすごくみんな真面目ですし、野球に対してすごく真摯(しんし)に取り組んでいるなっていう風に思いました」
-ファイターズの帽子の意図は
「もちろんファイターズは自分がずっとお世話になった球団ですし、今でもお世話になっているんですけど。どういう気持ちって、いつもこれなんで(笑い)。特にあれはないですけど」
-会見でも経験伝えたいと、その1歩目
「あくまで自分の経験を伝えて、それで『あっこれ良いなあ』『これあかんな』っていう。1つの評価っていうのかな、難しいな言葉」
-引き出しみたいな?
「そうですね、引き出しというか、そういうので自分の良くも悪くも、どっちでもいいから、自分の引き出しの中に入れてくれたらいいなと思います。ありがとうございます」
-明日からもコミュニケーションを
「アドバイスというよりかは、さっきも言ったみたいに、それはちょっと上からだと思ってしまうんで、お互い意見交換しながら、この合宿であったりとかWBCの期間で、優勝を目指すだけじゃなくて、みんなでレベルアップできればいいなと思います」
-09年の連覇の時は小学生とか中学生のメンバーと野球ができる
「全く違う年代で、違う世界を見て育ってきているので、そういう選手たちと一緒にプレーできることで、自分はやっぱりアップデートできると思いますし、すごくうれしいです」
-鶴岡さんとの会話
「何の話したかな。覚えてないと思います。そんな大した話はしてない(笑い)。でも、自分としてはやっぱり、ツルさんがいてくれるっていうのは、すごくリラックスできるので、すごくありがたいですね」
-あらためて早期合流の意義
「久しぶりの日本っていうのはありますし、日本の選手の人たちは関係がやっぱりないので、ずっとアメリカにいるので。そこでなるべく仲良くなりたいっていうのもありますし、以前、自分ここに住んでいた時期もあったので、それに対してやっぱり恩返しじゃないですけど、そういうつもりもあります」