侍ジャパン中野拓夢内野手(26=阪神)が周東のバットを“拝借”した。16日のWBC準々決勝イタリア戦に備え、東京ドームでの前日練習。フリー打撃で手にしたのはマルッチ社製のバットだった。

「周東さんのバットを借りてみようかなと、なんとなく。グリップは自分のバットより太い。深い意味はなく使ってみたかっただけですよ」

あくまで参考資料だと強調したが、2月の宮崎強化合宿では源田の練習用グラブを借りるなど、積極的に一流選手の道具を試している。「シーズン中はなかなか試せないし、機会もない。もしかしたら自分に合うのが今からでも見つかるかもしれないので、考えながらやっています」と向上心は尽きない。

この日、源田はグラウンドでの打撃練習を再開。ただ、骨折した右手小指にはテーピンを巻いており、万全とはいえない。2試合連続「8番遊撃」でスタメン出場中の背番号7は「自分の役割を全うしたい。出塁を求められると思うので、貢献できるように」と引き締めた。