アメリカ行きをかけた勝負の準々決勝で、侍ジャパン栗山英樹監督(61)が大きな決断した。

村上宗隆内野手(23=ヤクルト)がWBC5試合目で初めて4番を外れた。「5番三塁」で先発。代わって吉田正尚外野手(29=レッドソックス)が「4番左翼」でスタメン出場する。

村上は1次ラウンド4試合で4番を任されながら、14打数2安打で打率1割4分3厘、2打点0本塁打にとどまっている。昨季の3冠王は、3番大谷翔平投手(28=エンゼルス)の後を打つ4番について「すごいモチベーションになるし、僕しか打ったことない打順なので、これからもそこ(4番)を打てるように頑張ります」と話していたが、5番に降格することになった。

ただ、打順はどこであれ、準決勝進出へ勝つしかない。試合後には常々「勝つことが一番」と繰り返してきた主砲だ。この日はフリー打撃で20スイングし、5本の柵越え。勝負どころで1発を決めてみせる。