侍ジャパンを試合前の円陣が1つにした。輪の中心で毎日1人が声出し役を担当。試合前のナインを鼓舞して一体感を生んだ。決勝戦前には大谷による「憧れるのを、やめましょう」という名言が注目された。世界一のナインを結束させたWBC本大会7試合の円陣の「言葉」をまとめた。

【1次ラウンド】

◆9日中国戦(村上宗隆)「いよいよ今日から始まります。長くて7試合。1つ1つ勝ちを積み重ねて絶対世界一になりましょう。ケガで出られなかった鈴木誠也さんのユニホームもベンチに飾ってるのでチームジャパンで世界一絶対とりましょう。良いですか? さあいこう!」

◆10日韓国戦(ラーズ・ヌートバー)「兄弟として、家族として残り6試合。昨夜の試合で緊張が解けたので今日は自由に動きましょう。ガンバリマス! さーー行こう!」

◆11日チェコ戦(甲斐拓也)「東日本大震災から12年が経った今日。たくさんが僕たちの野球を見てくれています。嶋基宏さんがこのような言葉を言っていました。『誰かのために頑張る人間は強い』と。今日は全力でプレーする中で、失敗も起こるかもしれませんが、全員でカバーし合って助け合って戦い抜きましょう。今日も勝ちましょう。さあいこう!」

◆12日オーストラリア戦(牧秀悟)「お疲れさまです!昨日はナイスゲームでした。しかし今日勝たな意味ないです。良い感じで今日勝って、次につなげていきましょう。そのために今日のスタートの人たち、存分に暴れてきてください。こんな最高のメンバーでやるのあと4試合しかないです。行きましょう。今日、絶対に勝ちますよ。いいですか?行きましょう。さーーー、行こーーー!」。

【準々決勝】

◆16日イタリア戦(ラーズ・ヌートバー)「行きましょう! 家族として、あと3試合残ってます。今日の試合が僕たちをマイアミに連れていきます。かっこよく自分のプレーをして、勝って、飛行機でパーティーしましょう。頑張りましょう! さあーーー行こう!」。

【米マイアミラウンド】

◆21日メキシコとの準決勝(ダルビッシュ有)「お疲れさまです!宮崎から始まって約1カ月、ファンの方々、監督、コーチ、スタッフ、この選手たちで作り上げてきた侍ジャパン、控えめに言ってチームワークも実力も今大会ナンバーワンだと思います。このチームで出来るのはあと少しで今日が最後になるのはもったいないのでみんなで全力プレーをしてメキシコ代表を倒して明日につなげましょう。さあいこう」

◆22日アメリカとの決勝(大谷翔平)「僕からは1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたりとか、センター見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたりとか。まあ野球やっていれば誰しもが聞いたことがあるような選手たちがやっぱりいると思うんですけど。今日1日だけは、やっぱ憧れてしまったら超えられないんでね。僕らは今日超えるために、やっぱトップになるために来たので。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えて行きましょう。さあ行こう!」