侍ジャパンの千賀滉大投手(24=ソフトバンク)が5回1安打無失点、4奪三振の好投で準決勝進出に貢献した。

 お立ち台に上がった右腕は「ゼロで抑えることを第一に考えていた。ゼロで抑えられたことが一番。野手にも助けられていい投球ができた」と声をはずませた。

 初回にいきなり先頭打者に右前安打を許したが、2番ケリーを外角直球で遊撃ゴロ併殺。試合前まで打率5割超の3番デービスは視界から消えるほど落ちるという“お化けフォーク”で空振り三振に仕留めた。2四死球と球も適度に荒れて相手打線に的を絞らせなかった。

 4大会連続の4強入りで米国切符をつかんだ。準決勝に向け「ゼロに抑えることを考えて自信を持ってやっていきたい」。頭髪をソフトモヒカン風にかり上げた精かんな若武者が、メジャーリーガー斬りを誓っていた。