WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(10月28日、英カーディフ)で王者カリド・ヤファイ(28=英国)に挑む同級1位の石田匠(25=井岡)が9日、大阪市内の所属ジムで会見を行った。

 24戦全勝(13KO)の石田は同級日本王座を5度防衛し、昨年4月に返上。満を持しての世界初挑戦に「やっと、とは思わない。勝ちを重ねて、世界に近づいてきた。世界王者になることしか考えていない」とやる気満々だ。

 石田にとっては初の海外での試合になる。それどころか、トリプル世界戦のセミファイナルで、会場は約8万人収容のプリンシパリティー・スタジアムと、完全アウェー必至だ。石田が11歳でジムに入門した時から指導している井岡一法会長(50)は「アジア地域の王者なら日本に呼んで来られたけど、ヨーロッパでね…。チーム一丸でフォローするしかない」。石田自身は「8万人入るんですか? 予想もつきませんけど、変に考えすぎないようにしたい。リングで戦うのは一緒なんで」と話した。