プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が29日、都内のホテルで7度目の防衛戦(30日、横浜文化体育館)に向けた前日計量に臨んだ。井上はリミット体重となる52・1キロ、挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)は600グラムアンダーの51・5キロでそれぞれクリアした。

 計量後に「毎回、この瞬間はほっとしますね」と笑顔をみせた井上は「自分の中でスーパーフライ級はこれが最後と決めている。ラストだから減量も踏ん張れたと思います」と振り返った。ボワイヨ戦が同級での集大成となるファイトになるのは確実。「来年新しい階級に上げていくので1つの区切りになる」と口調を強めた。

 練習に専念するため、11月30日から夫人、長男とは別居生活を送っていた。今夜は自宅で家族一緒に過ごすといい「1カ月ぶりぐらいに一緒に過ごすので心もリラックスできる」と、家族に「パパ1勝」を誓って30日のリングに向かうつもりだ。