日本格闘技界のレジェンド、五味隆典(39)が、RIZIN初参戦で、矢地祐介(27)に完敗した。

 1回、いきなり跳び蹴りでかかってきた矢地に、パンチを受けぐらつきながらも右のパンチで応酬。矢地を倒して上に乗ると、右パンチを連続でボディーにたたき込んだ。

 激しい連打に、矢地を追い詰めたかに見えたが、矢地の三角絞めに引きずり込まれた。一度は、体ごと持ち上げ、背中をマットにたたきつけたが、力尽きて無念のタップ。世代交代を叫んだ矢地に敗れた五味は、悔しそうに首を振り苦笑い。立ち上がると、矢地の左腕をかかげ勝利を祝福した。

 五味は「もうちょいだと思ったんですけど、悔しいですね。ハイ、分かりました。来年もやります!」とRIZINの舞台で現役続行を宣言した。そして「矢地君、これからRIZINを日本の、いや世界の格闘技界を引っ張っていってください。オレも日本の格闘技界でできることを、いろいろやっていきます」と話した。試合後のインタビューで、五味は「来年といっても、大みそかだけ。40歳までにあと1回だけ。クローン・グレイシーとか、ダメージの少ない選手とやりたい」と話した。