プロボクシングのWBC世界フライ級王者比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツ)が、またジンクス打破で凱旋(がいせん)KO防衛だ。2月4日に沖縄でのV2戦に向け、27日に都内のジムで公開練習した。沖縄の世界戦では具志堅用高会長(62)ら日本人は3戦全敗だが、日本タイ15連続KOもかかる。ここまで全勝KOで奪取、沖縄出身でKO初防衛など、いくつもの壁を打ち破ってきた。入場券は14分で完売という地元の期待に、また記録を塗り替えて故郷に錦を飾る。

 連続KO日本記録保持者の浜田剛史氏も、同郷の後輩を激励に駆けつけた。沖縄出身ボクサーの強みを「負けん気の強さ。1発もらうと2発、3発と返す」と話す。世界王者がどんどん生まれる現状に「今の時代は王者になってからが勝負。比嘉は一段ずつ上がりながらの記録。あの連打があれば大丈夫。解説がいなくても分かる。ずっとKOでいってもらいたい」と記録更新を期待。当日も、リングサイドから後押しする。