ボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチの予備検診が、13日に両選手の地元の東京と名古屋で行われた。

挑戦者の同級4位の田口良一(32=ワタナベ)が、同級王者田中恒成(23=畑中)に身長で3・8センチ、リーチで9・5センチ上回った。田口は「こんなに差があるとは思わなかったが、この差が出る試合にはならないと思う。近距離での打ち合いが多くなる」と、真っ向打撃戦を挑むつもりだ。

胸囲は前回より3センチ大きい91センチに、階級を上げた効果を強調した。練習で今まで1リットル程度だった水を2・5リットル取れるようになった。「減量が楽なのでこの数値になった。代謝もよくなった。腕回りも大きくなったと言われる。パワーを生かしたい」。睡眠時間も6時間半とれている。前回は試合1週間前から2、3時間しか寝られなかった。精神面でも「落ち着いている」と、昇級は何重もの効果があった。

因縁の相手、王座奪回、2階級制覇がかかる大一番に、今回はオフィシャルグッズを製作し、販売している。田口はそのTシャツを着て検診を受けた。胸には「READINESS」の文字で「戦う覚悟はできている」を意味する。当日もキャップと合わせて販売する。田口は「格好良くて気に入っている。準備はできてる。あとは思い切り爆発させる」と誓った。