東洋太平洋バンタム級王者栗原慶太(26=一力)が一発KOで初防衛に成功した。

2度世界戦経験ある同級9位ワルリト・パレナス(35=森岡)と対戦。初回に20秒過ぎに右フックでダウンを奪い、1回35秒KO勝ちした。

栗原は開始から積極的に攻めていった。「序盤勝負。反応がなかったので早めに仕掛けた。うまくいきすぎも、手応えあった」と満面の笑みだった。これで14勝目のうち12KOという自慢の強打で電光石火の防衛となった。

昨年12月にタイトル初挑戦し、計測タイムの不手際で物議を醸した。栗原は4度のダウンを奪いながらも僅差の判定勝ちだった。「前回は情けない試合だったが、世界戦経験ある強敵に勝てたのはデカイ。一歩は進めた」と控えめに手応えを口にした。