ギンギラギンで世界にアピールや!。プロボクシングWBC世界スーパーバンタム級暫定王者の亀田和毅(27=協栄)が10日、大阪市内で、7月13日(日本時間14日)の同級正規王者レイ・バルガス(28=メキシコ)との統一戦に向け、全身シルバーのガウンを用意していると明かした。

「誰もやったことないでしょ」。世界を驚かせるために銀色を選んだ。会場は約1万人の観客が入る米カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパーク。同地は過去にも数々のビッグマッチを開催しており、井上尚弥も17年に世界戦を行っている。その地のメインで、鏡のように光を反射しながら、ど派手に入場する狙いだ。

「これぐらい派手でいかんと目立てへんし、インパクトが大事。鏡みたいになっていて、ライトが当たるといい感じになると思う。メインだけど(観客の)半分には知られていない状態だと思う。入場、試合でインパクトを残して、最後にスペイン語で話してファンの心をつかみたい」。DAZNで全世界配信されるこの一戦で、人気と評価を一気につかみにいく。

バルガスを想定した手足の長い相手とすでに約60回のスパーリングをこなし、調整は順調。肉体改造で筋肉量が約1キロ増え「体全体がサンドバッグみたいにかたい」と今までにないパワーも実感している。プロ32戦無敗の強敵だけに下馬評では亀田不利とみられがちだが、その声をむしろ歓迎する。「今までは『勝つやん』という相手が多かった。『負ける』と言われたほうが燃える。もっと言うてくれ」。勝って世界を驚かせる。