Bブロック公式戦最終戦で前IWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイト(26)がIWGPインターコンチネンタル王者内藤哲也(37)を下し、初の優勝決定戦進出を決めた。試合後は12日の決勝の相手Aブロック代表の飯伏幸太(37)をリングに呼び寄せ、痛めている左足首を徹底攻撃。大ブーイングを浴びながら勝利を予告した。

割れんばかりのブーイングの中でホワイトが内藤を沈めた。勝った方が決勝進出となる大一番。内藤の必殺技ディスティーノを見事にかわし、最後はブレードランナーで勝利。残虐な切り裂き魔“スイッチブレード”の名を持つヒールとして覚醒して、約1年弱。ぶーイングはむしろ大好物。試合直後は目を見開く内藤のポーズをまねて、「トランキーロ、はやく出て行け」とにやり。さらに観客にも「どうだお前たち、言っただろ。このG1は俺のものだ」と呼びかけ、憎たらしさ全開で勝利宣言した。

暴挙は止まらなかった。決勝の相手飯伏をリング上に呼び寄せ、「明日リングにあがるのは俺とお前だけ」と外道のセコンドなしでフェアーに戦うことを宣言。手を差し出し、握手した。だが、その瞬間に襲いかかった。G1開幕戦以来負傷している飯伏の左足首をパイプイスではさみ、その上からパイプイスで殴打。大ブーイングの中、飯伏を痛めつけた。

「いま一度言ってやろう。俺は最強なだけでなく、最高なだけでなく、この中で最も賢い男なんだ。内藤よりやっかいな相手かもしれないな。さっき、あいつの足にやったことを見たか。それ以上のことをやってやる。そして、お前が今まで経験したことのないような辱めをしてやろうじゃないか」。強さと賢さを兼ね備えたスイッチブレードが、決勝で飯伏の夢を切り裂きにかかる。