ボクシングの元3団体統一ヘビー級王者で現WBC同級2位のタイソン・フューリー(31=英国)がプロレスデビューに向けて調印式に臨んだ。10月31日にサウジアラビア・リヤドのキング・ファハド国立スタジアムで開催されるPPV大会クラウン・ジュエルで対戦する「巨獣」ブラウン・ストローマン(36)と調印書にサインした。

ジェリー・ローラーに紹介されて両者がリングに登場。先にストローマンから「サウジでお前をぶっ飛ばしてやるからな」と豪語されるとフューリーも黙っていなかった。「お前をKOしてやるよ」と応戦。調印テーブルを破壊したストローマンの目の前でサインしたペンを真っ二つに折ってにらみ合った。

フューリーは10月4日のスマックダウン大会をリングサイド最前列で観戦中、ストローマンに挑発を受けたため、防護壁を乗り越えて激高し、警備員に制止された。また同7日のロウ大会でストローマンに謝罪を求めたものの、そのまま乱闘劇に発展し、大勢の警備員や選手の制止を振り払ってぶつかり合っていた。

なおフューリーは18年12月に引き分けたWBC同級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と来年2月、米ラスベガスで再戦に臨む見通しとなっている。