WBOアジア太平洋ヘビー級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)が、13カ月ぶりの試合にTKO勝ちした。昨年9月のV3戦に続いてスタット・カラレック(24=タイ)と再戦。3度ダウンを奪って6回2分8秒TKO勝ちした。

藤本は初回から左ジャブを突いてのボディー攻撃で相手を弱らせていった。6回のゴングにも相手がファイティングポーズをとらず。レフェリーがダウンを宣告するとヒザをついた。立ち上がって試合再開したが左フックで2度目。さらに右ボディーで3度目のダウンでレフェリーストップ。前回同様に6回TKO勝ちとなった。

ヘビー級だけにマッチメークが難しく「内部紛争もあって。引きこもっていた」とブランクがあった。2カ月前に試合が決まり、80回のスパーリングもこなした。「前よりは動けた。初めてバッティングを受け、こんな痛いと思わなかった」と明るく話した。

日本プロボクシング協会と日本ボクシングコミッション(JBC)は先ごろ、ヘビー級と女子に限って他競技選手へ門戸開放し、二刀流OKの方針を打ち出した。藤本は「世界挑戦の夢が第一だが、JBCがOKするならやってみたい。ボクシングは年3試合。プラスになるなら、海外でもいいし、活性化になれば」と新たな意欲を示した。