ボクシングのチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦の前日計量が25日に都内で行われた。メインの日本ウエルター級1位小原佳太(32=三迫)は66・5キロ、同級2位垂水稔朗(25=協栄)はリミット66・6キロでクリアした。26日に東京・後楽園ホールで、4階級が行われ、勝者は日本王者に挑戦権を得る。

小原は世界再挑戦へ向けて、あえて日本から再出発する。垂水とは16年の世界初挑戦前から何十回とスパーリングしてきた。「国内でやった試合では2番目に怖い」と決して侮れない相手だ。「ボクを知っているし、若くて伸びシロもある。油断できない」と話す。そのために8月後半から2週間、米ロサンゼルスでスパーも積んだ。「苦戦してもどこかで一発で倒す。普通に来たら問題なく中盤で倒す」とKO宣言した。

垂水は「あこがれだった」という相手と対戦となった。「いつも以上に気を引き締めて、充実した日々を送れた」と決戦が待ち遠しそう。海外経験もある近藤(一力)、岡田(角海老宝石)らと80回以上スパーし、「十分戦えた」と手応えを得た。3年前は「歯が立たずにボコボコにされた」相手が警戒感を示したことに「うれしいけど、なめてきてくれた方がいいのに」と笑み。「苦戦ではなく、終わらせて見せます」と気合を込めた。