ボクシングWBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)制覇へ自信を見せた。

5階級制覇のWBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)と、7日にさいたまスーパーアリーナでの決勝で激突する。5日は都内で記者会見が行われた。

井上は決戦を2日後に控えて「1年でよくここまできた。体調もすごくいい。ドネアと一番望んでいた形で楽しみ。最大のパフォーマンスを見せたい」と意欲を示した。

目の前には優勝者に贈られるアリ・トロフィーが置かれていた。「すばらしいデザイン。プロ転向前から見て、あこがれの1人と戦える誇りを持って、世代交代を成し遂げる」と勝利を確信する。決勝という舞台に「日本代表を背負い、日本人でここまで上れないと思う。突破口となり、まだ見たい景色は山ほどある」と、決戦をステップにさらなる飛躍を期す。

ドネアは落ち着いた表情で「決勝までこれた誇りで、対戦できてうれしい。井上には特別な気持ちが芽生え、大きなモチベーションになった」と、大ベテランは話した。

試合に向けては「ともにスキル、パワーがあり予想がつかない。最高の状態で入っていくだけ。アウェーでもリングの中は私のホーム。世代交代に立ちはだかりたい」と、こちらも優勝への自信を口にした。