ボクシングIBF世界スーパーライト級14位平岡アンディ(23=大橋)が、米プロモート大手トップランク社と契約を結んだことが26日、発表された。

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トップランク社が平岡を「先物買い」したのは、米国を中心としたボクシング興行の競争が背景にある。アラムCEO率いるトップランク社は現在、元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏によるゴールデンボーイ・プロモーション、アル・ヘイモン氏が手がけるPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)ら有力ボクサーと契約する他社とライバル関係にある。 それぞれのプロモーション会社がテレビ局、動画配信会社などの契約を結んでおり、多くの興行を開催するには必然的に実力のあるボクサーが必要となっている。また最近ではエディー・ハーン氏が運営する英プロモーションのマッチルームも勢力を拡大しつつあり、世界的な競争にも発展している。平岡の契約は持ち前の潜在能力はもちろん、世界のボクシング界から日本人ボクサーが注目されている証明でもある。

◆平岡(ひらおか)アンディ 1996年(平8)8月8日、横浜市生まれ。元アマボクサーでガーナ人の父ジャスティス氏の勧めで4歳からボクシングを開始。中学から陸上中距離で活躍し、横浜高時代には国体出場の経験もある。高校時代の13年2月に花形ジムからプロデビューし、4回TKO勝ち。14年には東日本ライト級新人王を獲得。15年からは米国で修行した後、17年から大橋ジムに移籍し、同年11月には初代日本ユース・スーパーライト級王者に。身長180センチの左ボクサーファイター。