ボクシングの19年度年間表彰式が7日、都内のホテルで開かれ、WBA、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(26=大橋)が2年連続3度目の最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。体調不良のため表彰式は欠席したが、昨年11月のノニト・ドネア(37=フィリピン)戦が年間最高試合に選出され、2冠となった。

WBA世界ミドル級王座に返り咲き、V1を果たした村田諒太(34=帝拳)は殊勲賞とKO賞を受賞した。

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村田が、貫禄のスピーチで会場を盛り上げた。受賞者を代表し、謝辞を務めると「先ほど控室で『尚弥も(井岡)一翔もいないから、やってくれ』とスピーチを頼まれました。あとで尚弥と一翔に文句を言おうと思います」と笑いを誘った。次戦は、ゴロフキン、アルバレスらビッグネームとの対戦を熱望している。「刺激を受ける仲間に会えて良かった。その場にとどまらず、上を目指して頑張っていきたい」と話した。