新日本プロレスは9日、公式YouTubeチャンネルで会見を開き、大会再開について発表した。

6月15日から無観客試合を配信サービス「新日本ワールド」で配信し、7月11、12日の大阪城ホール大会2連戦から観客を入れた形での興行を再開する。大阪城ホール大会は通常の3分の1の席数で行う予定だ。新日本は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月26日の沖縄大会を最後に53大会を中止。110日ぶりの試合再開となる。

会見では、菅林直樹会長が今後の日程と感染防止への取り組みを説明。5月25日に緊急事態宣言が解除されたことを受けて、スポーツ庁の助言を仰ぎながら大会再開へのガイドラインを作成。全選手、レフェリー、リングアナ、トレーナー抗体検査を実施し、健康状態をチェックできる態勢を整えたとした。

無観客試合は6月15、16、17、22、23、24日、7月1、2、3日の9大会でいずれも午後7時から配信。6月16日からは延期となっていたシングルトーナメント、ニュージャパン杯を開催。7月11日の大阪城ホール大会で決勝を行い、その優勝者が翌12日にIWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者内藤哲也(37)とタイトル戦を行う。また、7月の北海道シリーズは中止となった。

会見に出席した棚橋弘至(43)は「大会中止が発表されるたびにとても悲しく、つらい思いを僕たちもしてきました。再開がもっと後になるんじゃないかなと思っていたので、6月15日にプロレス再開できるということで、本当にうれしく思います。この期間にたまったエネルギーを全部出して、全力で戦っていきます。これからみなさんに楽しんでいただける新日本プロレスの新しい形を作っていきます。みなさん楽しみにしていて下さい」と意気込みを語った。