オカダ・カズチカ(33)がグレート・O・カーンとのスペシャルマッチを制した。来年1月4、5日の東京ドーム大会を見据えるオカダにとっては通過点となる試合だった。粘る相手をバックブリーカーでたたきつけ、マネークリップで締め上げた。O・カーンは意識を失い、そのままレフェリーストップ勝利となった。

リングサイドにはかつての仲間で10月にCHAOSを脱退したオスプレイがシャンパン片手に優雅に観戦。現在はO・カーンと新ユニット「THE EMPIRE」を結成している。試合を見届けたオスプレイは「お前は俺のテストをパスした」などと英語で長々と挑発。来年1月4日の対戦をほのめかした。オカダは「理解できたのは、レッスルキングダム、東京ドーム。待ってましたよ、これを。世界中で一番お前をひねりつぶしたいのはこの俺だ」と言い返した。

仲間の裏切りで、いつも以上に闘争心をかき立てられた。「こうやって下から育ってきて、今は突き上げを食らっている。だからってこれで終わるオカダ・カズチカじゃない」。たたき上げで育ってきたプライドを全面に出し、東京ドームに向かう。