米総合格闘技UFCのスター選手で、元2階級同時制覇王者のコナー・マクレガー(32=アイルランド)が3度目の現役復帰戦の対戦相手となるダスティン・ポワリエ(31=米国)を返り討ちにする意欲を示した。23日のUFC257大会(アラブ首長国連邦アブダビ・ヤス島)で、14年9月のUFC178大会以来となるポワリエとの再戦を控え、同地で会見に臨んだ。

初対決では1回1分46秒TKO勝ちしているポワリエと壇上に並んだマクレガーは「チャンプチャンプ(2階級同時制覇王者)は何をするのか? ポワリエを2度倒す。1度はKOした、もう1度KOしよう。それがチャンプチャンプがやることだ」と自信たっぷりに言い切った。昨年6月に現役引退を表明したこともあり、20年1月のUFC246大会でドナルド・セラーニに開始40秒TKO勝ちして以来のUFCマッチとなる。

過去にUFC史上初の2階級同時制覇を成し遂げ、試合は常に破格のPPV売り上げをマーク。UFC王座戦の史上最速KO勝ち、17年8月にはボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとのメガマッチを実現するなど、13年のUFC参戦後、多くの成功、名声、大金を手にしてきた。しかしマクレガーは「まだまだ俺にはたくさんのモチベーションがある。ロイ・ジョーンズJr.、マイク・タイソン、(ムハマド・)アリのハイライトを見てくれ。(自らのファイト人生も)ああいった映画のようなハイライトリールにしたい。息子と一緒に老人になった時、振り返って人生を楽しめるような素晴らしいハイライトを求めている」と強調。次々とレジェンドボクサーの名を挙げ、「傑作」の伝説ファイトを残す意欲を示した。