K-1クルーザー級タイトル戦は、前王者シナ・カリミアン(33=イラン)が2回25秒、逆転KO勝ちし、王者K-Jee(けいじ、30)への雪辱を果たすとともに、王座に返り咲いた。

カリミアンは1回、K-Jeeの右フックで2度のダウンを奪われた。しかし、その後を耐え切ると、2回に右のバックブローを右後側頭部にさく裂させた。K-Jeeはこの1発でたまらず撃沈した。勝利が決まるとカリミアンはリングに頭をつけて男泣き。マイクを持つと「自分の思うスタートにできなかったが、やるべきことができた。自分自身をほめてあげたい」と王座復帰の喜びをかみしめた。

2人は昨年11月3日、逆の立場で対戦。カリミアンが1回1分54秒、K-Jeeに強烈な右フックなどでダウンを取られ、王座から陥落した。4カ月半余りでのダイレクト・リマッチ。カリミアンは「ベルトを失ってからハードなトレーニングを積んできた。スポーツは失敗しても、くじけることなく続ければ、自分の思うところにたどり着ける」と話した。そして、スタッフへの感謝を示した後、「キングは俺だ。次は誰だ」とまくしたてていた。