5月3日(福岡)にアイアンフィンガーフロムヘル争奪戦を行うタイチ(41)とタマ・トンガ(38)の前哨戦はタイチに“軍配”が上がった。

趣味が大相撲観戦というタイチは、いつものように序盤から反則技のチョークのような喉輪でトンガ、ロア、邪道3人相手の首を絞め付けた。その後も、気迫あふれる形相で、邪道を左上手投げで投げ飛ばし、ロアも上手投げで場外に落とすなど“土俵”を広く使いながら攻撃を仕掛けた。

最後はトンガを聖帝十字陵で捕獲している間にザックが邪道を絞め上げて勝利したが、なぜか怒りが収まらないタイチは、セコンドの辻を上手投げ。さらに自分の行為を棚に上げ「あいつらの手下か?」と“行司”にまで喉輪攻撃を仕掛け、花道の奥まで連れ回すなど試合後まで大荒れだった。

怒りの理由はトンガ、ロアが持つIWGPタッグのベルト挑戦が決まらないことだった。タイチはトンガと、ザック・セイバーJr.はロアと5月3日にシングルマッチが決定しているが、2人が希望するのはタイトルマッチ。今年1月4日に奪われ、2月に挑戦するも失敗。前哨戦ばかりが続くことにストレスが溜まっていた。タイチは「毎日ザックの横でなだめるのも大変なんだよ。(前哨戦)何回もいらねーだろ。早くやらせろ」と吠えた。

セイバーJr.は「あと何回やればベルトに挑戦できるんだ?」とイライラを隠せず、タイチも「明日にでもやらせろ」と待てない様子。ロアは「シングルマッチで俺たちに勝ってからだ。無理ならお前たちに挑戦権利はない」と語っており、5月3日にそれぞれが勝利することが必要だ。

「誰も喜ばねぇチャンピオン。俺たちが元の位置に戻ってやるよ」

大好きな相撲のように1対1で土俵に上がって正々堂々と戦い、勝ち名乗りを受けて、ベルト挑戦権を獲得する。