ボクシング前ヘビー級3冠統一王者アンディ・ルイス(31=米国)が、1年4カ月ぶりで再起戦に臨む。4月30日に米カリフォルニア州カーソンで前日計量に臨み、116・1キロだった。

1日に当地で対戦するWBA同級8位クリス・アレオーラ(40=米国)は、103・7キロ。3度の世界挑戦経験を持つ大ベテランだ。

ルイスは19年6月に代役挑戦者として、WBAスーパー、IBF、WBO世界同級王者アンソニー・ジョシュア(31=英国)に挑み、7回TKOで王座を獲得した。ダウンを奪われながら逆転する番狂わせで、メキシコ系初の同級王者となった。12月に直接再戦となったが、いいところなく0-3の判定負けで陥落した。

再戦ではジョシュアが約5キロ体を絞ってきたのに対し、ルイスは約7キロ増の128・6キロだった。トレーナーの言うことを聞かず、試合後の3カ月はパーティーや祝勝会漬け。練習不足も明らかで太りすぎ、簡単に雪辱を許した。

昨年5月にはトレーナーを替えた。世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)のエディ・レイノソ氏。キャンプ前は140キロあったまでと言うが、ハードな練習に臨み、前回よりも約12キロの減量に成功した。アルバレスらの姿を見て、やる気も増したようだ。

当初は昨年11月の予定から、2度の延期を経ての再起戦となる。「新しいアンディを見せる」と変身ぶりをアピールするつもりだ。