GHCナショナル王者の杉浦貴(51)が桜庭和志(51)を破り、初防衛に成功した。

寝技を得意とする桜庭の術中にはまり、攻撃を仕掛けるもスカされ、足や腕をキメられた。「痛い、痛い」と言いながらロープに逃げるのがやっとだったが、一瞬の隙を突いてスクールボーイで丸め込み、3カウントを奪った。同じ杉浦軍としてよく知っていたのが奏功し「練習の延長みたいだった」と笑顔を見せた。 試合後にはDDTのスーパー・ササダンゴ・マシンと男色ディーノがリングに登場。サイバーファイトフェスティバル(6日、さいたまスーパーアリーナ)で杉浦、桜庭組との対戦を要求した。実は5月にササダンゴが2度、ノアの会場を訪れたが、会うことすらできなかった。杉浦は「何しに来た? お前らが上がるリングじゃねえんだよ、またぐな」と突き放すも、2人は引き下がらず。最後は粘り負けしたのか「杉浦軍は、いつ何時、誰の挑戦でも受ける」とアントニオ猪木風に受け答え、対戦が決定した。

「三沢光晴メモリアルマッチ」のリングで、51歳の誕生日にしっかりとベルトを守った。気持ちが高ぶったのか、後に試合が控えているにもかかわらず「俺のクビをかき切ってみろ!」とまたも猪木ばりに叫び「1、2、3、ノア! ありがとう」と締めくくった。バックステージに現れた杉浦は、苦笑いを浮かべながら、少し恥ずかしそうに控室に消えていった。