NEVER無差別級6人タッグ選手権は、王者YOSHI-HASHI(39)、石井智宏(45)、後藤洋央紀(41)組がBUSHI、SANADA、内藤哲也組に勝利し、史上最多5度目の防衛に成功した。

最後まで連携技が光った。終盤石井が内藤を、後藤がSANADAを押さえたまま、後を託した。痛めた右肩にほとんど力が入らないYOSHI-HASHIは、それならばと左のかち上げ式ラリアットでBUSHIをKO。パラダイスロックで捕獲し、ギブアップさせた。「6人タッグベルト、防衛するのは永遠だ」と名言を残し、リングを後にした。

屈辱を味わい続けていたYOSHI-HASHI。4月の前回の防衛戦では、入場時に一緒に持ち込む如意棒をKENTAに奪われており、前哨戦では棒を巡るバトルを繰り広げた。今回も5月26日に内藤から3カウントを取られ、敗れた直後に「6人タッグ王座に挑戦させていただきます」と挑戦表明された。内藤とは同い年で同じ浜口道場出身。その後同時に受けた新日本の入門テストでは内藤に先を越された。そんな悔しさがあったかは不明だが、負けた内藤に「すごい悔しい。いい刺激になった。この先も防衛し続けると思う」と言わしめた。

史上最多の5度目防衛という新たな記録を打ち立てた。YOSHI-HASHIは「この記録はよほどのことがないと絶対にできない」と自信を見せた。「他のベルトも狙っているから。これだけじゃない」。新たな目標に向かって進み始めた。