17日のプロレスリングヒートアップ川崎大会(とどろきアリーナ)で今井礼夢(16)と対戦する全日本プロレスのヨシタツ(44)が3日、川崎市内で会見に出席し、今井の母である元SPEED今井絵理子参院議員のディーバの実現に自信を見せた。

ヨシタツは前日2日にアポなしで参院議員会館の今井氏を訪問したことを明かし「自分が悪かったが、門前払いを食らった」としょんぼり。その後SNSで発信すると無事に秘書の連絡先が分かり、アポ取りに成功したという。「以前の会見で礼夢選手には承諾してもらった。今度は今井議員のサインをいただいて、試合に臨もうと思う」と喜んでいた。

礼夢があこがれる米WWEに7年在籍したヨシタツ。7月に礼夢からオファーが届くとチャンスとばかりに対戦を快諾し、会見で「僕が勝ったら母の今井絵理子参院議員にヨシタツキングダム入りしてもらい、ディーバになってもらう」という条件を突きつけた。

この日の会見には、17日に勝利した場合の今井氏のディーバ姿を描いたスケッチ画を持参した。スカートにTバック姿という絵を自慢げに掲げ「90年代後半、あの頃のファッションで1番好きな格好をイメージした。僕には全国200万人のSPEEDファンが付いている。礼夢選手には悪いが、絶対に男性ファンは見たいはず」と不敵な笑みを浮かべた。これには隣にいた礼夢も苦笑い。「恥ずかしいなあ」と言うのがやっとだった。

今井氏との交渉が実現したあかつきには、スケッチ画を見せるつもりだという。「どう言われるか分からないが」と不安を見せたが、サインに応じてもらえばあとは勝利するだけだ。

礼夢は8月の大会で初の3カウントを奪うなど、成長を続けている。礼夢の試合を見たことがあるというヨシタツは「聴覚障がいを持っているようには思えないほど、激しいパフォーマンスだった」と警戒している。16歳の礼夢に対しても「手加減しない」と語るヨシタツ。勝利をつかみ、今井絵理子氏のファンの夢をかなえるか。【松熊洋介】