今回も圧倒的強さを見せる。キックボクシングの那須川天心(22)が22日、RISE横浜大会(23日、ぴあアリーナMM)の前日計量(55キロ)を54・90キロで1発クリア。「すべて順調でうまくいきすぎている。一方的な試合をしたい」と意気込んだ。

来春のボクシング転向を発表している那須川のキックの試合は、残り3戦となった。内容にも結果にもこだわる。今回は原点回帰を心がけ、基礎練習を重点的に行ってきた。16日に配信された公開練習では、回し蹴りや、跳び膝蹴りを披露。ミット打ちでは、強烈な左ストレートで大きな音を立てるなど、力強さも見せた。44連勝を飾った今でも進化しているという。もちろん、ハートの部分でも上回っていると自信を見せる。「格闘技にかけてきた思いとか差が出ると思う」と語った。

6年前にKO負けし、打倒・那須川に燃える鈴木真彦からは「最高に仕上がっている。下馬評が低い方が燃える」と闘志を見せられたが、那須川は「特に何も感じない」と一蹴。「しっかり思いをぶつけに来てもらえば、それを跳ね返すだけ」と王者の余裕を見せた。

前日21日には歌手デビューしたことを発表。今回の試合のテーマソングにすることを明かしていたが「いろんな人の協力でできてできたもの。でも今は試合に集中したい。歌のことは勝ってから話したい」と語るにとどめた。