ボクシング世界戦で2度来日している元2階級制覇王者モイセス・フェンテス(34=メキシコ)が、16日のメキシコ・カンクンでの復帰戦後に緊急手術を受けた。海外メディアが報じた。

スーパーフライ級地域王座決定戦で、20戦全勝(13KO)のデビッド・クエイル(19=同)に6回TKO負けした。左フックであおむけにダウンすると意識不明になり、直ちに病院に運ばれた。脳から血栓を取り除く手術を受けたという。

試合は一方的な展開となり、観戦のWBCスライマン会長は5回にセコンドへストップを促したと伝えられている。フェンテスは18年9月に、元4階級制覇王者ローマン・ゴンザレス(34=ニカラグア)の再起戦で、5回TKO負け以来3年ぶりの試合だった。

11年にWBO世界ミニマム級王座、13年にはWBO世界ライトフライ級暫定王座も獲得している。16年には岐阜で田中恒成(26=畑中)との同王座決定戦で、返り咲きを狙うも5回TKO負け。18年には沖縄でWBC世界フライ級王者比嘉大吾(26=志成)に挑戦。3階級制覇を狙うも1回KO負けしている。