元レスリング世界王者の山本美憂(47=KRAZY BEE/SPIKE22)が、因縁のライバルへのリベンジに失敗してリング上で号泣した。

16年9月のRIZINデビュー戦で一本負けしているシュートボクシングの女王RENA(30=SHOOTBOXING/シーザージム)と5年ぶりに再戦。1回にテイクダウンを奪った後、RENAに下から腕ひしぎ逆十字固めを決められたが、体勢を変化させて逃げ切った。2回開始早々にテイクダウンを奪い、マウントからパンチを浴びせてRENAを流血させるなどペースを握ったが、立ち上がった直後に強烈な右ひざ蹴りをカウンターで浴びて、うずくまったまま動けなくなり、RENAのパンチを浴びてレフェリーに試合を止められた。

5年前の敗戦を誰よりも悔しがったのが、18年に41歳で死去した格闘家の弟、山本“KID”徳郁さんだった。当時、セコンドについていた徳郁さんに「やり返すぞ! 次は絶対に勝てるぞ!」と鼓舞された。この日、今は亡き弟との約束を果たす決意でリングに上がったが、雪辱できなかった。

セコンドには息子で格闘家のアーセンと夫アグォンがついた。試合後、山本はリング上でアーセンと抱き合って号泣。リング上でマイクを渡されると、しばしおえつをもらして話すことができなかった。それでも笑顔をつくって「(かつて拠点だった)沖縄に帰ってきて強くなったところを見せたかったけど、負けちゃった。ごめんなさい。でも、ここまできたのはみんなの力だと思っています。本当にごめんなさい」と観客に謝った。

RENA再戦山本美憂を撃破 ボビー・オロゴン一本勝ち/RIZIN詳細―>