アイアムノアが9カ月ぶりに帰ってきた。右上腕二頭筋腱(けん)脱臼の手術とリハビリのため、今年3月から欠場していた潮崎豪(39)が、メインイベントのタッグマッチで復帰を果たした。

清宮海斗と組み、中嶋勝彦、拳王組と対戦。強烈なマシンガン逆水平チョップやゴーフラッシャーを披露するなど、復調をアピールした。最後は35分10秒、豪腕ラリアットでアシストすると、清宮が拳王にストレッチプラム式フェースロックを決め、タップアウトを奪った。

試合後、清宮とがっちりと握手を交わすと、会場の空気を味わいながらゆっくりとゲートへ。深々と頭を下げてから、バックステージへと向かった。

開口一番、「ノアってすごいな。プロレスってすごい。こんな厳しくてつらいことをやってたんだ」と吐露。「でも、こんなに心の底からくる熱さ…。復帰できてよかった」と、リングに立てる喜びをかみしめた。

潮崎は来年1月1日の武道館大会で、中嶋の持つGHCヘビー級王座への挑戦が決定している。「まだ彼が持つGHCには遠いかもしれない。でも、元日に俺が奪うという気持ちは折れることはない」と改めて強い意志を表明。「清宮が(ナショナル王座を)取って俺がGHCを取る。そうしないと2022年、いいスタートが切れない」と力を込めた。