SANADA(33)が、グレート・O・カーン(30)に借りを返した。激しい技の応酬になったが、最後はSANADAが正拳突きを浴びてダウンし、続けてセカンドロープからのムーンサルトプレスを直撃されて絶体絶命に陥ったが、13分21秒、一瞬のスキをつく逆転のオコーナーブリッジでフォールを奪った

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昨年11月のワールドタッグリーグでO・カーンからエリミネーターで3カウントを奪われた。12月両国大会のタッグマッチでも、エリミネーターで屈辱のフォール負け。SANADAは「イケメンじゃないヤツに負けた自分が許せない。オレがお前と戦ってイケメンにしてやるよ」と宣戦布告。東京ドームでのシングル決着戦が組まれた。

12月27日の会見では「流行に流されず、独自のスタイルを貫いているのをリスペクトしています。あらためて男前だと思いました」と皮肉を込めてほめ殺し。O・カーンに自身が表紙のファッション誌を手渡して挑発した。これにO・カーンも「そんな同人誌、ケツをふく役にも立たない」と、激高して破り捨て、遺恨がさらに深まっていた。

因縁の対決に決着をつけたSANADAは「今日の試合、純粋に楽しかったです。追い求めているのがO・カーンと似てるような感じでシンパシーさえ感じました。顔じゃないっすよ」と試合後は遺恨が消えたようだった。O・カーンはコメントブースのイスを蹴飛ばして「笑えよ、また負けた。ハハハハハハハーッ」と寂しそうに高笑い。「ばかにされるのも、負けることも、冷遇されることも不幸話じゃねえ。今、最高にプロレスラーしてる。だからよ、思う存分バカにしろよ」と開き直っていた。