世界ボクシング評議会(WBC)は、昨年10月に開頭手術を受けた元世界2階級制覇王者モイセス・フエンテス(36=メキシコ)の回復サポートのために立ち上げられた基金に帝拳プロモーション傘下の4選手が寄付したと10日までに発表した。

同基金開設翌日に帝拳プロモーションの本田明彦会長から元WBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラス(メキシコ)、元世界4階級制覇王者ローマンゴンサレス(ニカラグア)、元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)、WBC世界スーパーフライ級王者になったばかりのジェシー・ロドリゲス(米国)に代わり、2万ドル(約220万円)が寄付されたと報告。WBCは公式SNSなどで4選手に感謝の言葉をつづり「モイセスを助けましょう」と呼び掛けた。

フエンテスは昨年10月、メキシコ・カンクンでの試合で6回KO負け後、脳の血栓を取り除く緊急手術を受けた。現在はメキシコシティーで治療とリハビリを続けているという。16年に田中恒成(畑中)、18年には比嘉大吾(志成)と日本で対戦している。