元西武投手の相内誠(27=K26)は、元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(44=Executive Fight 武士道)に1ラウンド目で2度のダウンを奪われ、1R1分51秒でKO負けを喫した。

1ラウンド目の1分すぎに相手の右ストレートを顔にもらってダウンを奪われると、直後に左膝を入れられて2度目のダウンとなり、勝負が決まった。相内は「率直な気持ちは悔しいです。前回の敗北からこうやってまた2戦目を組んでもらって、どうにか勝ちという形でお見せしたかったですが、結果が全てなので。悔しいですね」と肩を落とした。

対戦した安彦は17歳年上で、相内の方が身長が10センチ高いアドバンテージもあった。「なめていたわけじゃないです。(安彦は)気持ちがすごく強い人。1ラウンドで終わらせたいと思っていましたが、気持ちのこもった1発1発でした。もらったパンチは覚えていない。膝蹴りは覚えています。まだ痛いです。大敗している、完全にやられてしまっているので、こういう形は悔しい」と厳しい表情で振り返った。

今後について聞かれると「そうですね、サッカー選手目指します」と冗談も飛ばした。続けて「正直言うと、勝ったら負けたらとかは考えてなかった。今後どうとか、今はこうしたいとかはないです」と話した。

最後は「負けて話すのは本当に嫌。安彦選手が本当に強かったです。応援、サポートいただいた方、こんな僕なのに面倒見てくれる人も多い。また努力してやっていきたい」と語り、会場をあとにした。

同大会はRISEが初開催するオープンフィンガーグローブのみの大会。安彦と相内は66キロ契約の3分3ラウンドで戦った。【松尾幸之介】