絶対的王者に君臨する。RIZINフェザー級王者牛久絢太郎(27=K-Clann)が11日、17日開催の総合格闘技RIZIN35大会(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)で挑戦を受ける前同級王者斎藤裕(ゆたか、34=パラエストラ小岩)戦に向け、オンライン形式で練習を公開。「(実力を)証明したい思いは強い」と必勝を誓った。

RIZIN初出場となった昨年10月の横浜大会で、斎藤からタイトルを奪取した。2回途中に飛び膝蹴りを当て、斎藤の右目上部をカット。レフェリーストップによるTKO勝ちだった。だが、決定打となった飛び膝蹴りは「偶然」という見方もあり、「前回はたまたまだと思われている」と嘆いていた。

この日、改めて当時の心境を聞かれた牛久は「(試合後のコメントからも)皆さんに認められていないんだなというのをすごく感じた。今回の試合でしっかりと見せます」ときっぱり。「証明したい思いは強い。次の試合でしっかりと認めてもらう」と実力で証明する構えを示した。

挑戦者と王者で立場は違えど、対戦相手は同じ斎藤。「1度(自分も)リベンジマッチを経験しているので、リベンジという(相手の)気持ちはわかる。それをモチベーションに追い込んできたので、いい練習ができました」と充実した表情を見せた。試合内容については「詳しくは言えない」としながらも「違ったものになる。新しい牛久絢太郎を見せるので楽しみにしておいて」と、笑顔を見せた。

元DEEPフェザー級、ライト級王者、横田一則氏の指導の下、研究と練習を重ねてきた。「圧倒的練習量は相手に勝っている」。それを証明する35大会まで、1週間を切った。