IWGPジュニアヘビー級王者石森太二(39)が初防衛に成功した。

今月3日に史上初のベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)3連覇、歴代最多4度目の優勝を果たした高橋ヒロム(32)の挑戦を退けた。

BOSJリーグ戦ではあと1歩届かなかった宿敵を、意地のブラディークロス(変形フェイスバスター)で仕留めた。序盤から一進一退の攻防。タイムボム(変形デスバレーボム)などの必殺技を見舞われながらも、エプロンでのパイルドライバーや雪崩式リバースブラディサンデーなど殺傷能力の高い技の連発で上回ってみせた。36分20秒の決着。超満員札止めとなった会場は、熱気と興奮に包まれた。

マイクを握った王者は「お前ら、ヒロムが勝つと思っただろ?」と満足げ。前王者エル・デスペラードからベルトを奪取、BOSJ制覇の高橋を退けたことに言及し「次のチャレンジャー、いねえんじゃねえか?」と勝ち誇った。

だが、そこに3年ぶりに新日本復帰を果たしたKUSHIDAが登場。「いるんだよ、ここに!」と挑戦を要求した。これに不満をあらわにした石森は「むしがよすぎるんじゃないか?」と一蹴。「お前がチャレンジャーとしてふさわしいかどうか査定してやる」と言い放った。

自身の3度を上回る、6度のIWGPジュニアヘビー級王座戴冠を誇るWWE帰りの男が復帰しても、勢力図を塗り替えられるつもりはない。