プロボクシングWBAスーパー、WBC、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(29=大橋)が、WBO世界同級王者ポール・バトラー(33=英国)陣営製作によるフェースオフ合成写真をチェックし、気持ちを高ぶらせた。

7日にノニト・ドネア(39=フィリピン)を2回TKO撃破し、日本人初の3団体統一王者となった井上は29日、横浜市内の所属ジムで練習を再開した。

4団体王座統一戦の対抗王者バトラーが契約を結ぶ米プロモート、プロベラム社公式サイトに掲載された井上とバトラーがにらみ合う合成写真を見たと明かし「だから向こうのプロモーターもやる気なんだなと。(4団体統一戦が)決まるんだなと気持ち的にも高まりますね」と歓迎。「ここまで来たらバンタム級でやり残した試合は1つかなと。交渉がうまくいって、4団体統一戦が決まればしっかり勝ちにいきたい」と意気込みを示した。

約20日間のオフについて、試合当日に見舞われた空き巣被害にも言及しながら「試合が終わってから、いろいろあり、空き巣もあり、試合直後は気持ち的に休めることができなかった。3週間ほどゆっくり休んで気持ちの回復もできて頑張っていけると思う」と決意も新た。所属ジムの大橋秀行会長は「まだ発表できないが、必ず大きな試合になる。来るべき日に備えていきたい」とバトラー側との交渉が順調に進んでいることを明かした。