プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級王者橋詰将義(28=角海老宝石)が過去最強の相手との初防衛戦に臨む。29日、東京・後楽園ホールで同級1位の元世界3階級制覇王者田中恒成(27=畑中)の挑戦を受ける。

28日に東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、100グラム少ない52・0キロでクリアした田中に対し、リミット52・1キロでパスした。

計量時に田中と対面した橋詰は体格などをチェックし「全部、想定通りだった」と自信の笑みを浮かべた。世界ランキングでWBO3位、IBF5位、WBC6位に入っている田中の立場を意識し「世界ランクで1ケタに入っている。初防衛に成功すれば自分の評価は上がる。対戦の話が来た時、すぐにイエスと言った。真のチャンピオンに認められれば」と気合を入れ直した。

本来ならば、世界王者の田中に挑戦者として対戦したかったと明かした橋詰は「向こうは『世界』から(アジアに)ランクを下げている。『なめるなよ』という感じです」と王者としてのプライドをみせつける覚悟を示していた。