ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が対戦するWBC世界同級王者寺地拳四朗(30=BMB)の減量苦を指摘した。

11月1日、さいたまスーパーアリーナで日本人王者同士による2団体王座統一戦を控え、31日には都内で前日計量に臨み、リミット(48・9キロ)よりも100グラム少ない48・8キロでクリア。対する寺地は300グラム少ない48・6キロでパスした。計量後のフェースオフでは19秒でいったん終了後も、さらに12秒間追加されるなど計30秒ほどの“にらみ合い”が続いた。

自らのコンディションについて京口は「計量を終えてプロとして1つ仕事を終えたなと。体調はいい。ベストじゃないですかね。自分の中ではベストでできていると思う」と言葉に力を込めた。逆に寺地の印象について「減量きつそうやなと。体格も大きいし、きついやろうなと思った。(300グラム少ないのは)きついからこそ、少し(飲食を)入れるとすぐに増える。なので思ったより少なくなったのではないですか」と指摘した。

計量後、京口は飲料水と雑炊を摂取し、減量で疲労した肉体を回復させた。今夜も24日からレンタルしている一軒家でトレーナー、スタッフらと過ごし、決戦地さいたまスーパーアリーナに向かう。京口は「もうやってきたこと信じてやるだけです。神様は見ているのではないですか」と口にした。

日本人王者同士の他団体王座統一戦は12年6月、WBA、WBC世界ミニマム級王座統一戦となった井岡一翔-八重樫東戦以来、10年ぶり2度目となる。京口にとっても19年10月の久田哲也戦以来、約3年ぶりの国内リング、日本人との対戦となる。京口は「久しぶりの日本人相手で、WBC王者ですが、やることは変わらない。相手が王者なので、全力で臨まないといけない」と気合を入れ直していた。