昨年新設が発表された15分1本勝負の短期決戦タイトルマッチ『NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント』決勝戦は、ザック・セイバーJr.(35)が制して初代王者になった。

昨年の10月26日の後楽園大会からスタートし、16人で争われたトーナメントの決勝戦。同10月に3年間の米国武者修行から凱旋(がいせん)帰国して世代交代を掲げる成田蓮(25)が、関節技を得意とする昨年のニュージャパンカップ覇者ザックの対決は、序盤から激しいキックの応酬になった。

その後、ザックがヒールホールドを繰り出せば、成田はダブルリストアームサルトで反撃。さらに丸め込み技の応酬と、一進一退の展開のまま10分が経過。その直後、勝負は一瞬だった。グラウンドに持ち込んだ成田が、足関節を取ろうとした瞬間、ザックが成田の左腕とつかんで腕ひしぎ逆十字固めで切り返し、成田は間髪おかずにタップでギブアップを告げた。

試合後、TMDKのマイキー・ニコルスとジェイン・ヘイストがリングに上がり、TMDKのTシャツをザックに見せると、ザックはそのTシャツを着用して2人と抱き合い、TMDKへの加入の意志を示した。

試合後、ザックは「新日本にきて6年、初めてシングルのベルトを獲得できた。6年間、鈴木軍の一員としてやってきて、その時が終わり、これからTMDKとしてやっていくのかもしれない」。成田は「自分のストロングスタイルはまだまだ負けていないと思っている。絶対折れませんよ」と復活を誓った。

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