元プロレスラー天龍源一郎(72)が主宰するプロレス興行「天龍プロジェクト」の新木場大会は20日、東京・新木場1stリングで行われ、天龍の娘、嶋田紋奈(あやな)代表が、頸髄(けいずい)損傷で入院中の天龍の現状について話した。

以前着用していた、頭蓋骨を外部からピンで4カ所固定する器具「ハローベスト」を外したことを報告。「手術で装具は取ったし、首にする固定器具も昨日取れた」と明かした。依然として「首の中にボルトが入った状態」で、退院時期は未定だが、「お正月は家に1日帰ってきた。来月くらいからはちょくちょく外泊を始めてもいいかな」と、回復具合を説明した。

天龍は、大会はオンラインで視聴し、試合前には出場選手へメッセージを送っているという。嶋田代表は「離れているけど、自分のいないところを守ってくれている選手の姿が今は励みになっている。大きな変化はないけど、少しずつ少しずつやってくれている」と、前を向いた。

この日のメインでインターナショナルジュニアヘビー級王座の4度目の防衛に成功した佐藤光留(42)は、「天龍さんは違う人間。ものまねなんか天龍さんが一番嫌うでしょう。僕のやり方で盛り上げる」と、大将不在の団体をけん引することを誓った。