2月4日の北海道大会(北海きたえーる)で内藤哲也(40)との一騎打ちに挑む次世代のスター候補、海野翔太(25)が、並々ならぬ決意を口にした。

この日のメインイベントでIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカらと組み、内藤率いる「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」と8人タッグマッチで対戦。味方の田口が、15分10秒に高橋ヒロムのタイムボム2で3カウントを奪われ、25日の後楽園ホール大会に続く敗戦を喫した。試合後にも、内藤に足4の字固めで痛みつけられるなど屈辱を重ねた。

バックステージに右足を引きずりながら現れた海野は「チャレンジマッチとかふざけるな!」と、内藤から放たれた言葉に激怒。「確かに(内藤の必殺技の)デスティーノの威力は半端なかったけど、そんなので3カウントとられてたまるかよ。膝の1本や2本くれてやる。なんなら北海道で引退を迎えてやる。もう1度デスライダーをお前に見まい、新時代を作ってやる」と、死力を尽くす覚悟を示した。

24日の後楽園ホール大会では、試合後に必殺のデスライダーで内藤をKOも、“制御不能なカリスマ”の壁は厚い。前哨戦の星も一気にひっくり返された。残す前哨戦は4試合。昨年11月に3年間の英国遠征から帰国した海野にとって、凱旋(がいせん)後初となる長期巡業だが、休んでいる暇はない。